会長挨拶

 この度、令和3 年 11月 12日(金)~13(土)にホテル日航奈良及びWEB開催のハイブリッド形式にて『日本蘇生学会第40回大会』を開催することとなりました。歴史ある本会で会長を拝命したことは身に余る光栄であり、精いっぱい務めさせていただきます。新型コロナ感染症の問題がありますが、その時点での状況に対応し、感染対策に留意しながら開催できればと考えております。

 日本蘇生学会は、学術的な発表、討論の場にとどまらず、生命に関わる蘇生医療の普及に、医師のみならず、救急救命士などのメディカルスタッフとの協力体制の確立をはかり、さらには、学校教職員や市民に対する蘇生法の教育・実習など、幅広い社会活動を行っております。

 今回のテーマは、『命とこころを蘇生する!!』です。心肺蘇生により生命を維持するだけでなく、社会復帰のための認知機能や生活機能の維持、またストレスなく平穏に過ごす、満足度や幸福度が高い生活を得るための環境や取り組みにも焦点を当てたいと思います。環境については五感と想感(知恵、思いやり)を刺激するEffective Medical Creation (EMC)にも注目し、病院環境、社会環境、自然環境に加え、コミュニケーションの向上などについての情報交換できればと思います。医療界だけでなく、様々な産業の方々にもご参加いただき、融合することで次世代の医療体制のビジョンが見えてくるのではないかと思います。

 奈良という地が、和と癒しと新たな出発の一つになればと願っております。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

日本蘇生学会 第40回大会
会長 川口昌彦
奈良県立医科大学麻酔科学教室 教授

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